tsuri_ittar
「バカモノ！もう、５時じゃないか！！！」
「はい、空が明るくなりだしています」
「そんなやつは、こちらの漁港で朝練でもしてこい！」
「ひぇ〜、わかりました」
「とりあえず、ＩＰを５０キャストしとけ！」
「はい、コーチ。しかし全く反応がありません」
「バカモノ！ちゃんと気合いを入れとるのか！
「はい。まわりも全く反応がないようです」
「次、ピンテール、いっとけ！」
「はい、まきまき。コーチ、やっぱり反応なしです」
「じゃぁ、メタルジグ、６０g、しゃくっとけ！本気で行けよ」
「はい、しゃくります。いち〜、に〜、さん〜、し〜」
「あるそっく〜」
「コーチ、このジグはイワシのリアルシェイプですが、それよりももっと美味しそうな、本物のイワシの群れが目の前を何度も行き来しております。やつら悠然と泳いでますよ。まったく追いかけられている様子はありません。」
「そうか、その上、誰にも何にもないようだな。仕方がない、今日はこれくらいで許してやろう」
「はい、ありがとうございました。明日は平磯の無料デーですが、そちらで朝練ですか？」
「いや、開園が６時と遅いので、まずはSで様子を見ることにするぞ。寝坊するなよ」
「あいあいさー」