2/6に紹介した「おでかけミュージアム・キャラバン」の記事が各新聞社から出ていますので、紹介しておきます。
アール・ブリュットを長浜で 県立近代美術館が出張展示
滋賀県立近代美術館(大津市)の作品を館外で展示する「出張展示」が26日から長浜市大島町の長浜文化芸術会館で始まった。知的障害者ら美術の専門教育を受けていない人たちの「アール・ブリュット」(生の芸術)をテーマに展示した。
近代美術館に来館しにくい遠方の県民に作品を楽しんでもらおうと初めて企画した。第1弾としてアール・ブリュットを取り上げ、県内外の20人の陶芸、絵画、刺しゅうなど約70点を並べた。
2010年にフランス・パリで開催された「アール・ブリュット・ジャポネ展」で注目を集めた澤田真一さん(草津市)の粘土のオブジェは、表面が無数のとげで覆われた独創的な形状。多数の線で構成された抽象的な絵画もあり、来場者が見入っていた。
3月10日まで。入場無料。同13日から24日まで同内容の展示を高島市の藤樹の里文化芸術会館で行う。同館は今後もさまざまなテーマで出張展示を企画したいとしている。
引用元: アール・ブリュットを長浜で 県立近代美術館が出張展示 : 京都新聞
「生の芸術」を出張展示
◇長浜で開幕、絵画や陶芸70点
正規の美術教育を受けていない人々の芸術表現を紹介する展覧会「滋賀のアール・ブリュット」の出張展示「おでかけミュージアム・キャラバン」が26日、長浜市大島町の長浜文化芸術会館で開幕し、県を代表する作家約20人の絵画や陶芸などの作品約70点が集められた。3月10日まで。(福永正樹)
アール・ブリュットはフランス語で「加工されていない生(き)の芸術」という意味で、フランスの画家ジャン・デュビュッフェ(1901~85)が提唱。伝統的な美術教育を受けていない人による独創的な表現活動で、知的・精神障害がある人や無名のお年寄りらの作家もいるのが特徴だ。
特に滋賀はアール・ブリュットへの関心が高い土地柄で知られ、今回、県内のクオリティーの高い作品群をより多くの人に知ってもらおうと、県立近代美術館(大津市)が初めて「おでかけ」を企画した。
会場には、高さ1メートルを超える細長い筒状の陶芸作品や、刺しゅう糸で描いたリンゴ、リズミカルなマーカーペンの描線で画面いっぱいに表現した線香花火など、従来の“枠”にとらわれない自由な発想に基づく様々な作品がそろえられた。
陶器の表面に人の小さな顔をいくつも集めて作った浜脇忍さんの作品「さぼてんの子ども」は見ているだけで優しい気持ちになれる。また、2011年にパリで開かれた「ジャポネ展」にも出展した草津市の陶芸家・沢田真一さんの作品は数々の「トゲ」を集合させた独特の作風だ。
長浜市新栄町、高校教諭、吉居寛子さんは「感情にまかせて表現した勢いのある作品から緻密なものまで様々。普段目にすることのない表現手法で見応えがある」と楽しんでいた。
3月13~24日(18日休館)には、高島会場「藤樹の里文化芸術会館」(高島市安曇川町上小川)でも開催する。両会場とも、午前9時半~午後5時。無料。
また、長浜会場では同3日に「湖北のアール・ブリュット 現状とこれから」、高島会場では同17日に「高島におけるアール・ブリュットの取り組み」をテーマにしたトークイベントがある。いずれも午後1時半~3時。定員20人。無料。
問い合わせは同美術館(077・543・2111)へ。
(2013年2月27日 読売新聞)
引用元: 「生の芸術」を出張展示 : 滋賀 : 地域 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
【滋賀】独創的に個性的に 長浜でアール・ブリュット展
2013年02月27日
県立近代美術館が中心となった出張展示「おでかけミュージアム・キャラバン」の第一弾「滋賀のアール・ブリュット展」が26日、長浜市の長浜文化芸術会館で始まった。3月10日まで。無料。
アール・ブリュットとは「加工されていない生(き)の芸術」という意味。美術教育を受けていない作家らが、既成の枠にとらわれずに独創的に表現する。パリで開催された「アール・ブリュット・ジャポネ展」に出品した作家をはじめ、県在住の20人が、絵画や陶芸、刺しゅうの作品約70点を展示している。
墨を使って大胆な描線で描いた絵画や、細長く伸ばしたひも状の粘土を巻き上げながら固定させて仕上げた陶芸など、個性的な作品がそろっている。
3月3日には同会館で、昨年10月に長浜市であった「湖北のアール・ブリュット展」のアート・ディレクターを務めた広部猛司氏らによるトーク・イベントを実施。先着20人で参加費は無料。
長浜会場に次いで「滋賀のアール・ブリュット展」は3月13日~24日、高島市の藤樹の里文化芸術会館で開く。(田中浩一郎)