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[紹介] 鞆の津ミュージアム『極限芸術~死刑囚の表現』展

たいへん話題になっている企画展の紹介です。(フェイスブックとツイッターでは紹介済み。)

http://abtm.jp/blog/195.html

★次回企画展のお知らせ★『極限芸術~死刑囚の表現』
Posted on 2013.03.04
開館一周年記念企画展
極限芸術 〜死刑囚の表現〜

これまで鞆の津ミュージアムでは、既存の美術の外側で表現を続ける人々やその事物にスポットを当て、展覧会を通じてご紹介してきました。

開館一周年を迎えるにあたって、本展で取り上げるのは、死刑確定者による表現です。日本には現在130余名の死刑確定者がいますが、その中には数十年も獄中で「その朝」が来るのを待っている人もいれば、死刑確定から数年のうちに執行されてしまう人もいます。その朝は誰にも告げられることなく、ある朝突然、刑務官から執行の告知がなされ、およそ1時間後に刑が執行されます。

その朝の到来を常に予測して心引き裂かれ、1日毎に寸断される見通しのない時間の中で、しかし、彼らは、過去の自分を見つめ直して内省を深め、あるいは、様々な表現に取り組みながら、社会と全く隔絶された独房の中で日々過ごしています。規則と監視の中、極限の状態に置かれている日本の死刑確定者たちがつくりだす、死刑執行の不安や恐怖、孤独感の中で生まれる絵画。限られた画材を駆使して生み出す彼らの極限の芸術作品は、アートやアーティストという意識をはるかに通り越して、純粋な思いとして描かれています。

本展は、死刑制度の是非について言及するものではなく、美術という文脈で見たときに私たちに「人は、なぜ表現するのか」という大いなる疑問を付きつけられる作品群の展示です。

これまで大きな注目を集めることもなかった彼らの表現を、この貴重な機会に、ぜひご覧ください。

引用元: ★次回企画展のお知らせ★『極限芸術~死刑囚の表現』 – アール・ブリュット 鞆の津ミュージアム

[紹介] 第55回ヴェネツィア・ビエンナーレ参加アーティストに澤田真一さん

3/13に第55回ヴェネツィア・ビエンナーレ展の概要が発表されました。

55th International Art Exhibition
The Encyclopedic Palace
1st June > 24th November 2013

The 55th International Art Exhibition will take place in Venice from June 1st to November 24th, 2013 at the Giardini and at the Arsenale (preview: May 29th, 30th and 31st 2013), as well as in various venues the city.

The title chosen by curator Massimiliano Gioni for the 55th International Art Exhibition is: Il Palazzo Enciclopedico / The Encyclopedic Palace. Massimiliano Gioni introduced the choice of theme evoking the artist self-taught Italian-American Marino Auriti that“on November 16, 1955 filed a design with the US Patent office depicting his Palazzo Enciclopedico (The Encyclopedic Palace), an imaginary museum that was meant to house all worldly knowledge, bringing together the greatest discoveries of the human race, from the wheel to the satellite. Auriti’s plan was never carried out, of course, but the dream of universal, all-embracing knowledge crops up throughout history, as one that eccentrics like Auriti share with many other artists, writers, scientists, and prophets who have tried – often in vain – to fashion an image of the world that will capture its infinite variety and richness.”

引用元: La Biennale di Venezia –

 

そのキュレーター挨拶の中で、参加アーティストとして澤田真一さんの名前が挙げられています。

Catalogues, collections, and taxonomies form the basis for many works on view, including J.D. ‘Okhai Ojeikere’s photos, Uri Aran’s installations, Kan Xuan’s videos, Shinichi Sawada’s bestiaries and Matt Mullican’s labyrinths. Pawel Althamer assembles a collective portrait with a series of eighty sculptures.

引用元: La Biennale di Venezia – The Encyclopedic Palace

 

参加アーティスト一覧によると、日本人として掲載されているのは次の3名です。

Shinro Ohtake (大竹伸朗)
Born in 1955 in Tokyo, Japan

Shinichi Sawada (澤田真一)
Born in 1982 in Shiga, Japan

Kohei Yoshiyuki (吉行耕平)
Born in 1946 in Hiroshima Prefecture, Japan

引用元: La Biennale di Venezia – Artists

 

澤田真一さんは「アール・ブリュット ジャポネ展」などでも紹介された日本の代表的なアール・ブリュット作家。作品はGoogle画像検索でも数多く見られます。

日本人に限らずざっとアーティスト名を見ていくと、他にも Anna ZemánkováFriedrich Schröder-Sonnenstern など著名なアール・ブリュット/アウトサイダー・アートの作家が見受けられます。これまで独自の文脈で扱われてきたこれらの作品や作家が、世界で最も権威ある現代美術の国際美術展覧会であるヴェネツィア・ビエンナーレで取り上げられることは、従来的なカテゴライズにも影響を与えていくのではないでしょうか。

[紹介] 金沢発信アウトサイダーアートVol.5|金沢市

金沢アート工房が主催する展覧会の情報です。

 
金沢市のイベントページにも掲載されています。

http://info.city.kanazawa.ishikawa.jp/webapps/www/event/detail.jsp?id=18644

金沢発信アウトサイダーアートVol.5

障害のある作家の作品展

開催期間: 2013年3月2日(土曜日)~2013年3月10日(日曜日): 10時00分~ 18時00分

3月10日(日)の最終日は17時で終了

開催場所: 石川県政記念しいのき迎賓館ギャラリーA・B

優れた芸術的才能を持つ知的障害や精神に障害のある作家9名の作品展を開催します。

[ご案内]

開催期間 2013年3月2日(土曜日)~2013年3月10日(日曜日)

10時00分~ 18時00分

3月10日(日)の最終日は17時で終了

開催場所 石川県政記念しいのき迎賓館ギャラリーA・B

金沢市広坂2-1-1

引用元: 金沢発信アウトサイダーアートVol.5|金沢市

[紹介] 公募展 『感性の王国 -完全なる自由へ-』(現代アート)

大阪府による現代アートの展覧会です。会期は3/5(火)~3/17(日)。

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障がいのある方々が創作した絵画等720点の応募作品から入選された、58点を一堂に集めた現代アートの展覧会です。

スクリーンショット

現代アートの世界に輝く新星発掘プロジェクト2012公募入選作品展「感性の王国 -完全なる自由へ-」の開催について

1 開催案内
大阪府では、障がいのある方々が創作される創造性豊かな、芸術性に溢れる絵画等の作品を「現代アート」として評価し、これをマーケットに繋げていくことにより、アーティストとしての自立に向けたチャレンジを支援する取組みを実施しています。
その取り組みの一環として、本年度は府内の障がいのある方々から作品を公募したところ、720点の応募がありました。
このたび、現代美術の専門家の審査により選考された入選作品58点について、下記のとおり展覧会を開催いたします。
ぜひ、ご来場いただき、58名のアーティストによる、型にはまらない、自由な発想や感性あふれる作品の魅力を体感してください。

2 開催時期

平成25年3月5日(火曜日)から3月17日(日曜日)月曜日休館
11時から19時まで(日曜日は11時から16時まで)

イベント(表彰式及び作者によるライブペイント)
平成25年3月17日(日曜日)13時から15時30分まで
司会  福田 恵(安定志向)

3 開催場所

大阪府立江之子島文化芸術創造センター 4階 ルーム1
大阪市西区江之子島2丁目1-34
(地下鉄千日前線・中央線「阿波座」駅下車、8番出口から西へ約150m)

引用元: 大阪府ピピっとネット > 現代アートの世界に輝く新星発掘プロジェクト2012公募入選作品展「感性の王国 -完全なる自由へ-」の開催について

大阪府は障害者の芸術表現を「現代アート」の側面から評価し、自立支援につなげようとしています。案内前文から「マーケットに繋げ」なんて明記している点などは特徴的ではないでしょうか。
アール・ブリュットの文脈では売買という行為が否定的に語られたりもしますが、そもそも理念・思想・主義・哲学といったものは多様であるものだし、絶対的な正解なんて無い、ということは忘れてはなりませんね。

なお「共振×響心 2012」のⅡ期と「感性の王国 -完全なる自由へ-」は会期が一部重なっていて、会場も(↓このとおり)徒歩16分ほどの距離にありますので、ハシゴも可能ですよ。

大きな地図で見る

[紹介] 滋賀県立近代美術館 出張展示「おでかけミュージアム・キャラバン」

出張展示「おでかけミュージアム・キャラバン」
 
2013年2月26日 ~ 2013年3月26日
2013年3月13日 ~ 2013年3月24日
 
滋賀ならではの『美』を、さまざまな地域の方に気軽に楽しんでいただこう」というコンセプトのもと、滋賀県立近代美術館が中心となり県内各所で行う出張展示「おでかけミュージアム・キャラバン」が始まります。平成24年度からスタートした本事業の第一弾は、近年国際的にも注目を集めている滋賀のアール・ブリュットがテーマです。会場は県内2カ所で、期間は長浜会場が平成25年2月26日(火)─3月10日(日)、高島会場が平成25年3月13日(水)─3月24日(日)です。
 
….
 
■長浜会場:長浜文化芸術会館 第2展示室
長浜市大島町37番地 TEL.0749-63-7400
■高島会場:藤樹の里文化芸術会館 展示室1
高島市安曇川町上小川106 TEL.0740-32-2461

引用元: 出張展示「おでかけミュージアム・キャラバン」 « 滋賀県立近代美術館
出張展示「おでかけミュージアム・キャラバン」 « 滋賀県立近代美術館

[紹介] 新刊『障害者の芸術表現』2/9発売

2/9発売の新刊のお知らせです。

2013年02月06日
【新刊】
『障害者の芸術表現』発売のお知らせ

 
株式会社水曜社(所在地:東京都新宿区)は、新刊『障害者の芸術表現:共生的なまちづくりにむけて』を2013年2月9日に刊行いたします。

近年「障害者によるアート」の新聞紙上や各メディアへの掲載が増えています。しかし、そこには「障害者の」という前置きが必ず加わります。「表現者」によるアート作品そのものを鑑賞することが、なぜできないのでしょうか。

本書は、従来の障害者作品のイメージを一新し、鑑賞できる場をつくる試みと、作品の正当な評価をめざして国内外で活動する先駆的なグループの活動を紹介します。既存の福祉制度が行き詰まり、新たな社会保障制度が早急に求められる中、「障害者の自由な芸術表現を行える、社会環境の整備」=「すべての人が暮らしやすい社会システム構築」への展望を描く注目の一冊です。

引用元: 【新刊】『障害者の芸術表現』発売のお知らせ|プレスリリース 配信サービス【@Press:アットプレス】

[紹介] 巡回展『共振×響心』2012

ビッグ・アイ(国際障害者交流センター)による公募作品展(巡回展)の紹介です。
大阪会場の会期・会場案内・イベント内容と、東京と横浜の会期・会場が公開されています。

ビッグ・アイ アートプロジェクト 入選作品展 「共振×響心」2012 ~ありのままの生は美しい~
チラシ表面
第2回目となる今回の展示会では、国内外より応募のあった520作品の中から、アート界で活躍する審査員により厳選された50作品をご紹介します。

作品が放つメッセージや無垢な衝動、秘められた思い。そんなものの中に見え隠れするアーティスト自身のありのままの姿・・・。魅力にあふれた作品たちからの“響き”をぜひお楽しみください。

【大阪会場  中之島デザインミュージアム de sign de >】

Ⅰ期 2013年2月27日(水)~3月 3日(日)
Ⅱ期 2013年3月 6日(水)~3月10日(日)
※2期に分けて展示する

【東京会場  Bunkamura Box Gallery】

Ⅰ期 2013年5月2日(木)~5月 7日(火)
Ⅱ期 2013年5月8日(水)~5月12日(日)
※2期に分けて展示する

【横浜会場  横浜ラポール】

2013年5月16日(木)~5月20日(月)
※全作品展示

■バリアフリー対応
視覚に障がいのある人への鑑賞サポートとして音声ガイド(DAISY)をご用意しております。

引用元: ビッグ・アイ アートプロジェクト 入選作品展 「共振×響心」2012 ~ありのままの生は美しい~ | Art | 国際障害者交流センター(ビッグ・アイ)

こちらは特にアール・ブリュットやアウトサイダー・アートというようなくくりは謳っておらず、「ただのアート」という位置づけだと受け取れますが、アール・ブリュット愛好家にとっても楽しめる作品が期待できます。

[紹介][展覧会・大阪] イメージのはじまり -The marks of sparks- 加地英貴 高山勝充 山根由里 芳仲真樹子

大阪の西天満エリアにある現代アートギャラリー「Gallery H.O.T」での四人展。フライヤーを入手しましたので、紹介させていただきます。

イメージのはじまり -The marks of sparks- 加地英貴 高山勝充 山根由里 芳仲真樹子